2012年05月24日

【夕張市の村上智彦医師が辞任】2012年5月23日

日本で唯一、財政破たんした街、北海道夕張市。
今回は、高齢社会先進地である北海道・夕張で診療所を経営している「夕張希望の杜」の取り組みなどについてお話しします。

 第1回の記事では、2006年に財政破綻した夕張市のお話をしました。人口が急減していることや、1990年にはすでに財政破綻状態であり、それを市長も議会も認識していたことなどです。

 夕張市が財政破綻したのと同時に、夕張市立総合病院も30億円以上の借金を抱えて経営破綻しました。夕張市立総合病院は元々は炭鉱を経営していた会社の病院です。100ベッド以上あった病院ですが、巨額の累積債務を抱え、誰も引き受け手がありませんでした。

 その運営を引き継いだのが村上智彦医師です。北海道出身で地域医療に命を懸けている(決して大げさではなく言葉通りに受け取ってください)村上医師は個人保証で1億円とも言われる巨額のお金を借り、「夕張希望の杜」という医療法人財団を設立して病院の経営を引き継いだのです。
経営の立て直しは苦難の連続

 村上医師が引き継ぐに当たって、規模を19ベッドと大幅に縮小し、診療科目も減らしたのですが、引き継いでからも経営は苦難の連続でした。

 まず、施設がとても古いのでやたらと暖房代がかかります。ちょうど原油価格が高騰し始めた時でしたので、同規模の病院と比較すると重油代が何千万円も余計にかかるのです。

 また、救急医療も引き受けていますが、不採算部門であるにもかかわらず、市が補助金を出してくれることもありませんでした。

 私は、村上先生がとても運営に苦労しているという話を友人から聞いていました。なんとか力添えしたいと思い、村上先生を中心に医師や看護師さんに記事を書いてもらってメルマガを発行することにしました。広告料を取って夕張希望の杜に寄付できないかと考えたのです。

2012年5月9日午前11時半ごろ、北海道夕張市鹿の谷の医師の村上智彦さん(51)の自宅玄関で八雲町浜松、無職、溝口千春さん(40)が腹を包丁で刺され、倒れているのを通行人が見つけ、119番した。
溝口さんは重傷。
夕張署は同日夜、近くにいた夕張市鹿の谷、介護士、中神真澄容疑者(46)を殺人未遂容疑で逮捕した。
中神容疑者は村上さんの診療所につとめ、溝口さんは村上医師と知り合いだった。
村上さんは事件当時、自宅にいなかったという。
村上さんは財政破綻した夕張市で地域医療の充実に取り組み、著作や講演活動、テレビ番組などにもドキュメンタリーとして取上げられている。

【夕張市の村上医師が辞任】以下、参照「産経新聞」http://sankei.jp.msn.com/
 北海道夕張市の診療所を運営する医療法人「夕張希望の杜」理事長で医師の村上智彦氏(51)方で今月発生した殺人未遂事件を受け、同法人は、5月23日、村上氏が同日付で理事長を辞任すると明らかにした。

 同法人によると、辞任は村上氏からの申し出で、村上氏は「加害者が従業員であり、管理責任を取る。夕張を離れても北海道の医療を支えていく」と話しているという。兼務する診療所所長も今月末に退く。理事長、診療所所長職はともに法人の職員が引き継ぐ。
村上氏は財政破綻した夕張市で地域医療の充実に取り組み、著作や講演活動で知られている。

今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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