北海道札幌市中央区の前田幸☆(「立」の上に「日」)(よしあき)耳鼻咽喉科医師(73)による聴覚障害者手帳の不正発給問題について。
同医師の診断を受けた患者の一部が、北海道警察の調べに対して「簡単に聴覚障害者手帳が取得できる医師を紹介された。」と障害者手帳の不正受給を認めました。
前田医師は1994年以降、両耳の全く聞こえない最重度の聴覚障害2級の診断書を患者828人に作成。
患者らは、視覚障害者手帳を不正に取得。
しかし、昨年12月に問題が発覚、再調査の結果ほとんどの患者の聴覚には問題がないことが判明。
すでに、手帳取得者の9割以上が自治体に手帳を返還するという事態に。
障害者手帳の不正受給を仲介したとされるのは、札幌市内に住む手帳の申請を代行した社会保険労務士(67)。
北海道芦別市や赤平市を中心とした旧産炭地の高齢者を中心に、仲介、斡旋したとされる。
仲介料金は、10万円程度から多い人で100万円ほどとされる。
総額にすると1億円近くになると推察される。
大胆なことに、「聴覚障害者手帳の不正受給」をする手引きの「勉強会」まで開いていたようです。
一度「聴覚障害者手帳」を取得してしまえば、以降の医療費助成や所得税の控除、公共機関の大幅割引などの「福祉サービス」を受け取れるメリットがあります。
10万円ほどで「手帳」を取得できるのであれば、「安い」買い物と云えます。
北海道警察は、前田医師を虚偽診断書作成容疑で08年9月3日に告発。
仲介をした社会保険労務士は、行政書士の資格を有しないのに、申請書類を提出した容疑で、いずれも「家宅捜査」を受けました。
ただでさえ、日本国の「福祉行政の予算」は、少ない。
もちろん、医師と仲介した「社会保険労務士」が悪いのであるが、集団で障害者手帳を受給しようとした人たちも、大いに問題があるように思われます。
バレナイと考える見識も、浅はかといえるのではないでしょうか?
聴覚障害手帳を手渡す役所の窓口の担当者が不振に思って、発覚しました。
何しろ、名前を呼ぶとスタスタと手帳を取りに来るのですから・・・。
もっとも、800人以上も「手帳」を渡しているのに不振に思わない「役所」も、どうかしていますが・・・「お役所仕事」。
「福祉行政」の少ない予算を、よってたかって食いものとした「ハレンチ」な事件の顛末でした。
(※注)北海道芦別市は、人口2万1000人ほど。
65歳以上が、6000人ほど。
赤平市は、人口1万3000人ほど。
周辺は、旧産炭地の夕張市、歌志内市、上砂川市など
「借金王国」の一角を占めています。
追記:9月4日NHKの朝ニュースによると、仲介、斡旋をした人間は10人ほど存在するということです。
まちがいなく組織的な「闇のビジネス」として成立していたようです。
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